どぶろくをより美味しくする
前項で、一番シンプルなどぶろくの作り方を説明しました。実際にそれで飲むことができます。しかし、もっと美味しいどぶろくにするために、発酵後の絞りの方法をもう少し詳しく説明しておいた方がいいでしょう。
前項でよく混ぜた原料を3日間保存しました。3日経過すると、容器に耳を近づければ「ブクブク」と音がします。この音はどぶろくができてきたことを示しています。オタマなどで少しだけすくって味見をしてみてください。多分ちゃんとお酒になっていると思います。もう少し酸味を強くしたい場合は、もう1日寝かして調整もできます。
とりあえず原料はできました。そしてより美味しくするための絞り工程になります。ここで必要な道具ですが、別段特別なものは無く、普段から台所にあるものばかりです。用意するのはオタマ、ボール、ザル、手ぬぐい、となります。
ボールの上にザルを乗せて、ここに完成したばかりのドブロクの原料を流し込んでいきます。濾す工程ですが、実際にはドブロクは濾しにくくなることが多いのです。一緒に出てくる澱や酒かすが、ザルの網目にすぐたくさんまとわりついてしまいますから、押さえつけてください。手ぬぐいで濾すのでも構いません。この場合、原料を注いでから、手ぬぐいの四方を上でしっかりまとめ、ねじるような感じで包みこみ、これをオタマでぐいぐい押してください。手をキレイに洗ってあれば、手で絞るのでも構いません。
この濾す作業が大きなポイントとなります。酒かすはついでに出来るものですが、粕汁にしても、水と砂糖を混ぜて煮込んで甘酒にするのもいいと思います。